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ままがえる出産記 ちびかえる編:病院其の一

この春、ちびかえるは4歳に、ちびちびかえるは2歳になった。ちびちびかえるも2歳になると、だいぶ手が離れて、ママがえるにも気持ちの余裕が出てくる。それにこの時期は、子供を出産したときのことなどをふと思い出す。子供がおなかにいるときから、出産のドラマって始まっていると思う。自分の気持ちが風化する前に文字にしておきたいなあ、と思って、出産記を書いてみようと思う。それと、a 女性科学者のスペース2さんのブログ出産・育児で研究を中断した方へのエントリーを読んで、思い出したことがあった。ママがえるが、日本でポスドクをしていたとき、ママがえるの給料は厚生省がらみのある団体からのフェローシップだった。そのころ、ママがえるはまだ出産、云々とは縁遠かったが、このフェローシップには、産休がないと聞いてものすごい憤りを感じた。子供が生まれたら、やめなければいけないのだ。なんで????その後、例え一ヶ月後、二ヶ月後、仕事に復帰しても、そのフェローシップはもらえない。子供を産むこと自体が、自分のキャリアを閉じてしまうようなものだ。少子化問題云々と言いながら、こんなんじゃぁ、だめだよなあ。ほんと、そのまま日本にいたら、きっとママがえる子供は産めなかったんじゃないか、と思う。a 女性科学者のスペース2さんが出産・育児で研究を中断者への復帰フェローシップについて報告している。やっと、研究者女性にも仕事と家庭の両方の選択が可能になるようで、嬉しく思う。

今回は、ちびかえる出産前の病院ことを書いてみようと思う。
ちびかえるの妊娠に気が付いたとき、まだかえる家はアメリカでの保険を持っていなかった。日本の保険では、出産は全然カバーされていない。時を同じくして、ママがえる、ボスから給料をもらえることになった。つまり、こちらでの保険が買えるのである。ただ、保険システムの違いから、保険があってもすぐには産婦人科の先生に診てもらえない。つわりでへろへろになりながら、Human Resourceに行って、先生に診てもらうには何が必要なのか、教えてもらう。Primary Care Physician (PCP)を探して、referreがどうのこの??訳がわからないまま、適当に、PCPを決めて、産婦人科に連絡して・・・それで、最初に産婦人科に行けたのは、10週目以降。それも、最初は、看護婦さん。(看護婦でも、普通の看護婦より高度な知識を持っている)日本だと、きっとすぐに超音波で見てくれるんだろうけど、ママがえるか通った産婦人科のクリニックでは赤ちゃんの心音だけ。ママがえるが選んだ産婦人科のクリニックは、Brigham and Women's Hospital系列のクリニック。パパがえるがLongwoodで仕事をしているのと、家から近いから、と言うことでBrigham and Women's Hospitalでの出産を選んだ。このBrigham and Women's Hospitalと言う病院は、産婦人科系の病院では随分有名だそうだ。だからって訳じゃないかもしれないけど、先生達も、ほんと忙しそう。もう少し、地方の病院に行けば、もう少し頻繁に簡単な超音波をしてくれる所もあるそうだ。残念ながら、アメリカで出産するとき、超音波はそれ程してもらえない。ただ超音波で、胎児に異常がないかどうか検査できるくらいだから、機械はとてもいい。(医者の友達がいうには、よく見える!と言っていた。)その検査が、妊娠中期に入ってすぐ、16から20週目にすることになっている。(この検査は、保険に含まれている。もし、保険がきかなかったら、400から500ドルぐらいしたと思う)アメリカの医療が、日本と違うのは、よく細分化されている。だから、この超音波の検査も、特別の施設に行く。ママがえるの場合は、Brigham and Women's Hospital の超音波検査室まで行った。それで、その後、Brigham and Women's Hospitalとは別の建物にある、クリニックに戻って、先生との検診。超音波の検査の時は、パパがえるにも来てもらった。始めてみる赤ちゃんには、感動する。本当に、ママがえるの体の中に、もう一つの生命がいるんだと、実感できる瞬間だ。赤ちゃんとの一体感を感じる女性だけの特権だと思う。
妊娠中期までは、基本的に4週に一回の割で先生の検診。後期になると3週に一度、臨月は毎週。この辺は、日本と変わらないと思う。ママがえるは、特に異常もなかったので、毎回赤ちゃんの心音を聞いて「異常ないですね」と言われて終わるだけだった。検査は、中期に入ってすぐの超音波の検査と血液検査がある。ダウンシンドロームなどの遺伝的疾患病を持っているかどうかの検査だ。それらは、遺伝的疾患病を持つ確率がわかるだけだ。羊水検査をすれば確実にわかる。ママがえるは羊水検査はしなかった。先生からは、特にする必要はないと言われたし、パパがえると話して、障害を持つ子でも育てよう、と言うことにしたので、知る必要がなかった。

次に続く・・・
by kaerunokosodate | 2006-03-24 02:49 | アメリカでの出産記
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