パパがえるのアメリカでの職活動を通して

ママがえる自身は、実際アメリカでのジョブハンティングはしていません。パパがえるがしているのを見ていて、同業者として感じたことを少々書いてみたいと思います。
ママがえる達がボストン・ハーバードという環境なので、他のアメリカの研究機関とは若干状況が違うと思いますので、あくまで、ママがえるが個人的に思ったことです。
この数年、特にバジェットがタイトなこともあって、研究主体のポジションではジョブハンティングしている時点でファンディングを持っていることを要求されているような気もします。日本と違って、アメリカはプライベートなファンディングも豊富ですから、例えNIHがらみのファンディングにアプライ出来なくても、実験三昧にならず、ファンディングに関しても意欲的になるべきだったかなあ、と、パパがえるを見ていて思いました。去年から、NIHの若手グラントでグリーンカードがなくてもアプライ出来るようになりました。パパがえるは、学位所得後5年以内、と言う規定のために出せませんでしたが、これは魅力的なグラントです。それに、ハーバード医学部関連の場合、インストラクターという身分があります。ポスドクの上で、若干インディペンデント、つまりグラントのアプライが出来ます。でも、ファカリティーではないので、身分は不安定です。Departmentによりますが、R01が取れたら、assistantに昇格できるところが多いようです。ハーバード医学部関連の場合、主体が病院ですので、臨床をしながら研究する人も少なくありません。生活費は臨床で、キャリアのために研究を、と言う感じがしないでもありません。だから、このインストラクターを言う身分が成り立つのか、とも、ママがえるは感じるのです。パパがえるも、インストラクターになればいいのに、と思ったのですが、パパがえる曰く、パパがえるのボスは、とても欲張りです。なかなか、パパがえる単独でのグラントには協力的ではありませんでした。また、そのため、パパがえるのストラテジーはボスにアイディアをあまり出さないことでした。アイディアを出すと、全部取られてしまうのを怖れたからです。独立した後、どれだけ自分独自のアイディアを持っているか、も大切です。テニュアトラックポジションの場合、大学・研究機関によって異なりますが、早くて3年以内にR01が取れなかったら、クビ、と言う所もあります。ボス、および自分のグラントを取るためにアイディアを出し切ったら、独立した時、自分に何も残らないのも困ったものだ、とパパがえるが思ったのでした。ボスによっては、ポスドクを独立して扱ってくれて、出したアイディアを尊重してくれる人もいるでしょう。たまたま、パパがえるのボスは運悪く、何でも自分のものにしてしまう人、ポスドクをテクニシャンのように扱う人だったので、パパがえる自身がボスにインストラクターへのプロモーションを交渉する労力を払う気になれなかった。
パパがえるがグラントを一つも持っていなかった、というのはジョブハンティングの上でマイナス要因でした。他に感じたことは、郷には入れば、郷に従え。パパがえるはアメリカの文化に関して、表面的にしか知らなかった。また、積極的に関わろうとも、知っていこうともしなかった/できなかった。パパがえる自身がラボだけでなく、他にも世界を広げられたらとも思う。でも、ママがえるも仕事をしていて、パパがえるにも家事や育児をシェアーしてもらったので、時間的に余裕がなかったのが事実だ。日本と違って、アメリカはリソースが豊富なところがあります。例えば、新米PIに対するセミナー。ママがえるが属するMGHでもNoontime Learning Seminorが月に一度ぐらいあって、time management、CVの書き方講座等々いろいろやってくれます。そのようなものをいかに上手く使いこなすこともアメリカで生き残っていくコツではないかと。パパがえるの場合、いい論文だけで、評価してもらえて仕事が取れると思っていた、とママがえるは思う。研究をしているものにとっては、まっとうなことだと思う。でも、アメリカでは、急速に業績よりも研究費指向に変わってきた感じがします。ある意味、適応力の柔軟さも必要だったかな。
アメリカで独立された研究者の方の話を聞くと(ブログを読むと)、適材適所という感じがします。パパがえるの場合、アメリカでは、どこにも合う場所がなかった、と言うだけなのか。日本でもあるのかぁ???
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by kaerunokosodate | 2007-01-27 06:02 | 仕事・研究
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