職業としての研究者

ママがえるは、中学生の時に研究者になりたい、と思いました。研究者になって、遺伝子操作という技術を使って、食糧問題を解決するんだ!と大きな夢を抱いた訳です。いろいろ勉強するうちに、人の体の方が面白い、と思って医学系の研究に方向転換してしまいましたが。
ママがえるが欠落していたのは、生活するための職業という認識でしょうか。研究という、半分趣味とも思えることを仕事にして、お金をもらえるなんて、そんなおいしい話は転がっていませんね。
パパがえるが先日、日本に緊急一時帰国した時、お会いした先生のラボは、来年度の4月から博士課程に来てくれる学生がいないとか。思わず、「学生君、賢明な選択だよ。」と思ってしまいました。今のこのような博士を取って、一生懸命研究しても、安定した生活ができないような仕事しか取れない状況では、博士課程への進学はそれ程魅力的ではないと思う。ポスドク一万人計画が発表された時から、このような状況は予測されていた。以前話題になった、創作童話「博士(はくし)が100にんいるむら」。無職、および行方不明者は100人中24人、およそ2割。つまり、5人に一人は、まともな職に就けない訳です。更に、ポスドクも20人。ポスドク、無職、および行方不明者を含めるとおよそ4割。彼らも、フリーターやニートのカテゴリに入るのではないでしょうか。国が、フリーターやニートの支援をするとか、しないとか。ポスドク達はどうなんでしょう?支援してもらえるんですかねえ。
アメリカでも、ポスドク達があふれていると思います。ハーバードやMGHでは、ポスドクの組合、ポスドクアソシエーションが出来ました。プレゼンの仕方、履歴書の書き方、プロモーションのために、インダストリーでの就職活動、ネットワーキング等々の活動をしてます。MGHでは、5年ルールというのが出来ました。5年以上、ポスドクが出来ません。確か、NIHもそうだったと思います。MGHの場合、5年経って、インストラクターに上がれれば、そのまま居続けることが出来ます。上がれなかった人はどうするんでしょうねえ。ある意味、これであなたの研究者としても実力はこんなもんよ、と印籠を渡されるのでしょうか。ただ、アメリカでは、アカデミックじゃなくても、その他のキャリアパスが広い感じがします。インダストリーの研究のみならず、法律事務所とか、コンサルタントとか、日本ではまだ考えられないような道も開かれている感じがします。他の道にも余裕があるというか。
パパがえるの研究に対する意欲がめっきり落ちてしまいました。「肉体労働の研究者」は自分がやりたいことよりはボスがしたいこと、をする傾向があるので、研究の目標を見失ってしまう。それに、職探しがうまくいかないことによって、パパがえるは自分が今までしてきた研究は評価されなかった、と感じている。もう、この時点で、「負け犬」なんでしょうか?などと、ママがえるは思ってしまう。「勝ち犬」の方は、存在するだけで、ポスドク研究者には励みになります。「負け犬」の方は、「死人に口なし」じゃありませんが、「負け犬」を主張したがりらないでしょう。ママがえるも、当事者じゃないので、パパがえるの代弁者、みたいな感じで、吠えられますが・・・
職業としても研究者、やりがいのある仕事だと思います。でも、夢を食っていこう、ぐらいの覚悟がないと、やっていくのは大変なのも、事実だと思うのですが。
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by kaerunokosodate | 2007-02-22 06:30 | 仕事・研究
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