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ポスドクとしてのママがえる:価値はあるのか!?

大隅先生のブログで、ポスドクのキャリアパスについてのエントリーがあった。ママがえる自身も、ポスドクの一人として、非常に興味がある。
「ポスドク一万人計画」なるものを、当時の文部省が打ち立てた。大学院大学を新設し、もっとたくさんの博士をつくろうとした。その当時でも、博士を取った後、就職は簡単ではなかった。そのころから、こんなに量産された博士の就職先はどうなるんだ、と懸念する声が挙がっていたが、お役所は何も対策を取ってこなかった。この数年、多くのポスドクを生み出し、行き先に困る彼らをどうしたらいいのか、といろいろ議論されている。
一つ一つの研究室って、小さな企業のようなものだと思います。企業に一つ一つに色があるように、研究室によって、カラーが全然違います。学生を、ポスドクを大切に育ててくれる研究室(教授やスタッフ)もあれば、単なるコマとして、使い捨てにするところもあります。これは、日本でも、アメリカでもそうです。(アメリカの方もひどいです。)特にママがえるがいるボストンは、買い手市場です。アメリカの地方の大学と違って、苦労しなくても、研究室に人は集まってくるのです。これは、本当に個人差ですが、ポスドクの面倒をよく見て、独立を喜んで手伝ってくれるボスもいれば、ポスドクのトレーニングを放棄し、ポスドクをテクニシャンのように扱うボスもいます。幸い、ママがえるの日本でもボスも、アメリカでのボスも、ポスドクはトレーニングが必要、を考えてくれるボスなので、やりがいがあります。学生でも、ポスドクでも、困った研究室に来てしまったら、本当に困りもんです。そこで能力のある人は、自分でトレーニングできるかもしれません。でも、それって、任務の放棄だと思うんですけどね。

企業を研究室の違いの一つに、潰れるか、否かということがあると思います。企業はあまりむちゃくちゃなことをすると、存続できなくなります。それに、自己責任も伴います。一方、研究室は、潰れるとがありません。一度、教授になってしまえば、好きなことができます。また、アカデミックはかなり閉鎖的ですから、ほんと自分の王国状態・殿様教授もできてしまう訳です。勿論、すばらしい教授もいらっしゃいます。その点、アメリカのラボは潰れることがあるので、ボスの裁量は大きいと思います。思うに、すばらしい研究ができても、人を育てることができなければ、人は集まらないし、研究は進まなくなるし、お金はなくなるし、結局は、自分の首を絞めてしまうのではないでしょうか。

さて、大隅先生のブログを拝見して、ママがえる自身、ぐさっ!と来ました。者地区さんのコメントに「相手が何を求めているかわからない、と言っているような人を企業は求めていません。」とあった。ママがえる、失格です。
ママがえる、自分の将来像をあまり深く考えず、更に、自分に何が必要か、と言うことに時間を割いてこなかったような気がする。ママがえる、研究できたらいいや、と思っていただけ。研究を続けていったら、何かあるのかなあ???と、ボーーーっとしすぎ!それに、今までのテーマは、ボスのテーマだし、自分の研究テーマじゃないしなぁ、と責任転嫁?最近、マジで自分の一生の研究テーマって何がしたいのか、やっと考えられるようになってきた。(この辺のことは、後日エントリーしたいと思っています。)ママがえるって、ほんと典型的、何もできないポスドクだわ!と実感してきました。ママがえる、ここで思いっきり方向転換して、専業主婦!って言う手もあるかもしれない。でも、きっとパパがえるから「そんなことできないから」と言われるだろう。この大隅先生のエントリーを拝見して、今まで感じていたけど、言葉で表せなかった、自分の足りない所をズバリ指摘されたような気がする。自分で気が付く人が、生き残っていけるのかもしれない。ママがえるじゃなくて、ママ亀かもしれない。歩みは遅いけど、自分の問題点が見つかった訳だから、それを改善する方向に進めばいいじゃん。最後には、ウサギに勝ってやるうゥゥゥ!!!
by kaerunokosodate | 2006-01-26 23:36 | 仕事・研究
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